第二四部 「空の国と水の国」どこだここは?名前だ名前!!クロス!!よしOK!! なんとか記憶喪失は免れたが、真っ暗だな。 接続書に触って、その世界へ飛ぶんだっけ。神のいる地域へ。 触ったとき、クロノが気づいて追いかけていってくれてたけど、なんだか途中ではぐれたな。ってゆうか、今も落ちているんだけどな。暗い中。 シールはどうした? 大丈夫かなぁ。 はぁ・・・。 こんな所で死にたくないよ・・・。 そのまま落ち続けた。といっても、下から来る風が、頬に当たって落ちていると分かるわけではない。ただ、感覚が落ちている、といってところか。 そして、ついに落ちる。 ドスンっ! 「いたたた・・・。で、結局ここは何処の国だぁ?」 「どうやら、彼は、{天の国}に無事着陸しましたね。といっても、僕は何処に行くのか・・・?」 丁度、クロノも落ちたようだった。 「ここは!?」 「どこだぁ?」 周りは雲だらけ。しかし、それはすべて雨雲。{天の国・スカイワード}とだけ言われているのだから、もう少し明るくたって良い。のに、雲の上にいるのに周りは雨雲のみ。 「この水分どこから来ているんだよ!?」 クロスが雨雲をさして言う。 「この水分・・・。どうやら、上の{スカイワード}へつながっているようですね・・・。ってことは、クロスさんに会えますね。」 クロノが、巨大な湖を指していった。しかし、そこに水はほとんど無い。 「一体、どうする気だ!?」 「とにかく、先を急がなきゃな。確か、ここを出るには、神の力が必要なんだったっけ?神に頼んで元の場所に戻してもらう。か・・・。」 クロスは、雲の上を、下を見たまま歩いていた。 「クロノは大丈夫かなぁ。確かに、同い年には見えたけど、一つ下なんだっけ。・・・オレより大人だなぁ・・・。はぁ・・・。セルゾさんにはこの剣を渡してくれって言われてるし・・・。」 クロスが金色に輝いた、短剣ほどの長さの剣を出した。何処にしまっているのかというと、実は、出したまま気づかれないように持ち歩いていた。どうやら、神の力が覚醒するまで、気づかないらしい。 そして、そのまま歩いていると何かにぶつかった。 「いてっ!」 しかも、その拍子に手から剣が滑り落ち、雲の下へと落下した。 「あああああああああああっ!!!!」 クロノも驚いた。なぜか何も見えないのに身の危険を感じたからだ。何かが降ってきた。そう・・・。なんだろう。丁度、湖の中心・・・。剣・・・? 「行っちまった・・・。どうするよ・・・。セルゾさんになんて言えばいい!?剣を無くしましたなんて、死んでも言えるかぁーーーー!!」 「おい・・・。」 「それに、剣がないとクロノは覚醒できないんだぞ!!」 「お前・・・。」 「ああああああああーーー!!オレのせいで、救うことは出来ねえのかよ!!ちくしょーーーーー!!!」 「人の話を聞けエーーーーーーーーーーー!!!」 「うわっ!!」 みると、後ろにはぶつかってしまった人がいた。しかし、この不機嫌でしかも体型がすごい。身長なんて、軽く三メートルは行きそうだ。 「あ・・・すいませ・・・。」 「お前エエエエエエぇ!!ぶつかったのにィィ!!何も言わないのかァァァ!!!」 クロスは体を上に持ち上げられた。 「だ・・・から・・・あや・・・めります・・。ご・・めんなさ・・い。」 クロスはおろされた。 「ならいい。ここは危険。あまり、衝撃与えない方がいい。お前、感電する。今、危なかった。火花ちった。」 「え・・・・・なんだって・・・・?」 「だから、ここ、水の国{アマテリアス}は大変なんです。すべての水が、空の国{スカイワード}へと、運ばれてしまっていて・・・。空の国の神がそう指示させたとか・・・。」 「なんてことだ・・・。」 クロノは町の人から事情を聞いていた。この国は、上の国の{スカイワード}から水をくみ上げられ、その雨雲を一気に発動させて、洪水を起こし人々を苦しめるのだという。 「何かできることはありませんか?」 「お前、俺たちと一緒に戦ってほしい。」 「なんでだよ?だって、ここの水、一気にお前達がくみ上げているんじゃないの?」 「お前!!何を言う!!こっちが大変!!こっち!下の水の国{アマテリアス}の神の指示で、水くみ上げられた!その水のおかげで、ここ空の国!どんどん重くなっていく!!奴ら、空の国を潰すつもり!!」 「そりゃあ、許せねえな。じゃあ、一緒にたたかってやる!!」 「有難うございます。一人、味方が増えてくれただけでもかなり強くなれます。」 「お役に立ててもらって嬉しいです。・・・、それでいつ攻めることに?」 「明日、空の国の住人達を、水の国の住人と対決すると思う!奴らも明日、勝負するつもり!情報が入ってた。」 「よっしゃ!いっちょやりますか。」 「明日、お互い救いましょう。」 「勝負は、明日!!!」 戦いの接続書 クリックして次の物語へ・・・。 |